やらなきゃいけないこと
日々生活する中で、「やらなければいけないこと」っていろいろあると思うのですが、その「やらなければいけないこと」って本当にやる必要があったり、嫌々だったり、ストレスに感じたりしていないでしょうか?
与えられた仕事やノルマをこなさなければいけない。勉強しなきゃいけない。約束を守らなくてはいけない。挨拶をしなきゃいけない。やりたくないけど周りの目が気になるからやらなきゃいけない。家族を養うためにお金を稼がなきゃいけない。
ふと立ち止まって考えてみると、「やらなければいけないことを」をやっている自分って成長していないことに気が付きます。もちろん本を読んだり勉強したりすれば知識が身につきますし、仕事を続けていけばいろんなスキルが身につきます。しかし嫌々読んだ本の内容なんてすぐに忘れてしまいますし、ルーティーンの中で身につけたスキルなんて外の世界ではほとんど意味がありません。
ただ、重要なのは楽しみながらやっているかどうかです。孔子の言葉にも「理解することは、愛好することの深さに及ばない。愛好することは、楽しむ境地の深さに及ばない。」とあります。楽しむということは、好きよりも深いと言っているのですが、限られた人生の中で自分たちはどのくらい楽しむ時間を持てているのでしょう?
実はこれは考え方や視点によっていくらでも変えることができます。同じことをやったとしても、自分の信念に従ってやった場合と、信念も持たずただこなした場合とでは、たとえ結果が同じだったとしても充実感は大きく異なっています。つまり熱い真心を持って実践した事により、次へつながる道が開けて自分が成長していることも実感できると思います。
ですから、志を持っている人と持っていない人では人生の質が全く異なっています。志を持っている人であれば、好きなことを苦労なんて考える必要もありませんし、夢中であれば寝る時間をも忘れるくらい没頭します。本来学校とはそういったことを学び、自分で考えて成長していく場だと思うのですが、僕はそんなことを全く知ることも考えることもなく生活してきました。
結果として歯科医院を開業する直前になって自分がどのように生きていくか真剣に考えたて、原因療法を行なうと志しました。ですから、これから成長していく子どもたちや、まだ大きな志を持っていない人たちに、生涯変わることのない志を持つことの大切さをわかってもらいたいです。これをはっきりと答えられる大人ってどのくらいいるんでしょうね?
生涯変わらない大きな志をもつことで目の前のことが「やらなければならないこと」から「楽しめること」「やりたいこと」に変わっていくでしょうし、本当にやる必要があるかどうかの線引きをうまくできるようになると思います。そうやって得られた時間はかけがえのないものですし、自分の周りも楽しいことで満たされていくでしょう。やりたいことがたくさんあるだけでずっといい気分でいられますから。学校で必修科目にすればいいのに。