低体温
だんだん寒くなって来ましたが、年末なのにまだ紅葉が残っていたり、昼間はすごく暖かかったり、体調管理に苦戦している人も多いのではないでしょうか?受験生なんかはくれぐれも甘いモノを食べながら勉強するなどという、免疫を低下させるようなことは避けてくださいね!
さて、今回は小児の低体温についてです。
皆さんの体温は高めでしょうか?低めでしょうか?ヒトは体温が下がると免疫が低下します。たとえば、年をとると体温が下がってきますし、ガン細胞なんかは低体温であるほど早く増殖します。免疫学で有名な阿保徹先生は「低体温は万病のもと」と言っています。
昭和32年から、当時の厚生省は子供の体温の変動をチェックしています。東京医科歯科大学のグループの調査によると、当時の小学生(6歳〜12歳)の体温の平均が37度代でした。また、別のグループの調査で0歳〜2歳は38度代というデータが出ています。つまり子供は大きくなるために熱エネルギーが大量に必要となるため、体温が高くて当たり前なのです。しかし、現代では37度代以下の子供が増え、38度の熱が出るとすぐに病院へ連れて行き、不要な薬を飲ませている無知な親がとても多いように感じられます。発熱するということは、子供がせっかく病気を治すために熱を上げていることであり、薬なんかでそれを下げる必要はないということです。子供の能力はどんな大人よりも高いのです。無知な大人がエゴによって子供の免疫を知らぬ間に低下させているわけです。
以下に低体温の改善方法を真弓定夫先生の本から抜粋し挙げておきます。
1.砂糖や精製穀類などの精製物をやめる
これは過去にも書きましたが砂糖はヒトが精製した食材の中で最も問題を引き起こします。それ故、やめることは容易ではないでしょう。麻薬のようなものなので。また砂糖は止めれたけど精製穀類は止めれないという人がたくさんいますが、GI値(高いほど血糖値を上げやすい)も高く砂糖に近い組成なので要注意です。
2.筋肉量を増やす
スポーツ選手やむきむきキン肉マンで低体温の人はまずいません。筋肉は発熱機関であり第二の心臓でもあります。インナーマッスルを鍛えなさいなんてよく言われます。
3.添加物や農薬や経皮毒類など化学物質を遠ざける
これらは抗生物質やクスリに近い作用があり、ホルモンを乱し体温を下げる傾向があります。冷凍食品などの加工食品、コンビニやジャンクフードばかり食べていれば病気になりやすいのは当たり前です。
4.動物性食品を食べる
動物性食品は悪いという人がいますが、人類の歴史は動物性食品摂取の歴史であり、質を選べば悪いということはありません。多種な栄養素とタンパク質を含み体を作るのに役立ちます。肉にこだわらず魚貝や卵やチーズなども重要です。
5.野菜は要注意
野菜=ヘルシーと思っている人がいますがこれも要注意です。野菜には特に旬がありますので体を冷やすモノがあると東洋医学では教えます。にんじん、ごぼう、大根などの冬野菜や根菜は体を温めるといい、ナス、ピーマン、トマト、ゴウヤなどは体を冷やすと教えています。ただ、だからといって夏野菜が悪いわけではありません。
6.温めなさいでよいのかどうか
よく温泉に入りなさい、半身浴しなさい、服を何枚も着なさいというのがありますけど良いとばかりいえません。これらは外的に温めている部分が強く、体がそれに適応してしまう可能性があります。野生や生物の原則から考えれば着すぎは問題です。暖衣飽食病の元という言葉もありますから要注意。ちょっと寒いと思えるくらい一枚減らすことが推奨されます。子供にヒートテックなんてもってのほか。
7.冷暖房を使い過ぎない
これも同様の考え方で要注意です。ヒートアイランドの都会では必要かもしれませんが、昔は冷房がなくても脱水になどなりませんでした。季節を感じられないほどの空調は体を壊しますので要注意です。
8.常在菌を多く保つ
これは腸内細菌を多くするという意味と、皮膚や口の中の菌を殺菌しないという二つの意味が含まれます。アレルギーは清潔病であるという藤田紘一郎氏の有名な言葉もありますね。うがいや手洗いは風邪の予防にはならないというエビデンスもあります。ついでにマスクもほとんど意味がありません。
(一部引用終わり)
以上をまとめると昔の子供のように、青っ鼻垂らして外で元気に遊び、砂糖や添加物の入っていない自然なもので作ったご飯をしっかり食べることが大切だそうです。その通りだと思います。風邪を引いたらすぐ病院に連れて行くとか、すぐクスリを飲むといった行為は現代の親のエゴだと言えるでしょう。風邪が流行る季節ですが、子供達がたくましく成長するのをじっと見守ることこそが親の責務ですよ!