ニュース

News

『無責任な、やりっ放し医療にならないために』

オーラルクリニック宮崎台には訪問診療チームがいて、老人ホームや患者さんの自宅へ訪問診療も行っています。

院長はほぼ行きませんが、もし行くとするなら、在宅患者さんでインプラントのトラブルがあったときくらいです。

そもそも当院が訪問診療を始めたきっかけは、やりっ放しの治療をしたくなかったからです。

開業医は、来院した患者を治療することが仕事ですが、来院しなければ応じる義務はありません。

つまり、寝たきりや要介護になってメインテナンスに通えなくなった時点で、一般的には医師と患者の関係は破綻するわけです。

そこで困るのはもちろん患者側であり、ケアマネージャーからの紹介で訪問診療を受けられたとしても、そのドクターがインプラントを熟知していない可能性も大いにあります。

実際、僕が見てきた中で、口腔ケアの指導能力、義歯の作製技術、咬合理論、口腔と全身の状態理解、インプラントの技術、終末期医療に対する理解度、摂食嚥下機能を評価する能力、患者を思いやる気持ち、の全てを満たしているドクターなど存在しません。

むしろそこまでできるドクターなら、訪問診療をしようと思うはずがありません。

なぜなら、訪問診療では保険診療が主体になるからです。

しかし、インプラントなどの高額な自由診療を行ったにも関わらず、寝たきりになって通えなくなったら「はいさようなら~」って冷たすぎるんじゃないかな?って思います。

今現在、いろんな病院のいろんな先生がインプラントをバンバン入れていますが、ちゃんとそのヒトの人生を考えているのかどうか心配になります。

先日も、他院でインプラント(の本体)を入れたんだけど、まだ歯が入っていないので入れてくださいという方が来院されました。

普通なら断るのですが、よくよく聞くと、インプラントの手術をやって数カ月後にその医院を訪れると閉院していたそうです。

あきれて言葉がでませんでした。。。

結局、医師側にも自分の保身や金儲けに一生懸命な人たちがいるっていうこと。

そして、選ぶ患者側も安い値段に飛びついたり、近所だからという理由だけで病院を選ばないでもらいたいです。

ですので、これからインプラントを考えている人は、自分より先に死にそうで、後継者がいないドクターはなるべく避けること、そして要介護にならないための予防医療を実践し、万が一寝たきりになった際の対応まで考えられる医院を見つけてください。

そんな所が見つかったらとてもラッキーですし、生涯のお付き合いができると思います♪

 

ニュース一覧

ページの先頭へ