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インプットとアウトプットとフィードバック

僕は日々、治療に必要な知識や技術、予防に必要な食や栄養・身体の生化学的なホルモンや酵素などの代謝の勉強や哲学や宗教など、いろんな本を読んだりセミナーに参加してインプットを行っています。

しかしアウトプットと言っても、周りの人や患者に話したり、たまに院内のブログに上げる程度でした。

インプットとアウトプットには、記憶を定着させるという重要な関係があります。

学生時代に英単語や漢字を記憶する際に何度もノートに書いて、身体に記憶させようとしたことは誰にでもあると思います。

しかし、一度頭に入れた記憶はよほどセンセーショナルだったり楽しかったものじゃないと抜け出てしまいます。ですから何度もその情報を使うことで短期記憶を長期記憶に移動していく必要があります。

 

これはお金に例えるとレジと金庫みたいな関係です。

脳の海馬という短期記憶のレジからアウトプットを繰り返すことで側頭葉という金庫に長期記憶として移動するわけです。

その金庫にしまうための目安が2週間に3回アウトプットすることだと言われています。

例えば、テストなどで2週間以内に3回同じ問題を解くと定着するといった感じです。問題を解かないにしても他の誰かに説明したり、復習するだけでもOKです。

これまで、僕が費やしてきたインプットの時間はアウトプットの時間よりも遥かに多く、実際2倍以上の時間だと思います。

学生時代でいうとテスト勉強するのに教科書を読むことに時間を7割さいて、問題を残り3割の時間で解くような感じです。

これだとアウトプットが全然足りていません。

コロンビア大学の実験ではインプットとアウトプットは3:7くらいが理想だそうです。

つまり教科書をじっくり読むよりたくさん問題を解いた方が記憶の定着が良いです。

だから一夜漬けの記憶って残りにくいんですね。

そしていちばん重要なのは、アウトプットを行った際のフィードバックです。フィードバックはインプットやアウトプットの仕方に修正を加えることです。

アウトプットは繰り返すほど情報が洗練され、自分の理解も深まっていきます。そうすることでどんどん伝わり易くなっていきます。

そしてフィードバックによって次の情報のインプットの仕方だけでなく、情報に対する自分の視点や感じ方も変化して来ます。

なので、僕は情報が新鮮なうちになるべく多くの人に伝えるようにしています。ただ、アウトプットするにはその情報が適切かどうかしっかり吟味した上で出していかないと、「前はこう言ってたのに…」と混乱させてしまう可能性もあります。ですので、情報を瞬時に適切かどうか判断して常にフィードバックをかけながら、たくさん役に立つ情報をアウトプットしていこうと思います!

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