タバコについての一考察
タバコは年々値上がりしています。そして街からはどんどん吸える場所がなくなっています。それでもなお、吸い続ける人は大勢います。最近では電子タバコに変える人も増えているようですが、臭いがほとんど無いだけで身体への影響はふつうのタバコとあまり変わりません。
先日、歩道を歩いていたら公共の喫煙スポットがありました。そこではスーツ姿のビジネスマンやお兄ちゃん、おねえちゃんがタバコを吸っていました。すると、そこを通りかかったマダムが歩道の端っこスレスレの所を険しい顔つきで、ハンカチで口と鼻をおさえて足早に通り抜けて行きました。これは極端なケースですが、確実に嫌煙ブームも広がって来ているように感じますね。
そもそも現代の紙巻タバコは昔から安価な嗜好品としてもてはやされてきました。日本では110年も前から輸入販売されているそうです。しかし、今ではそんなタバコも税金の塊です。
例えば、440円のタバコがあるとします。そのうち、税金はこのようになります。
国たばこ税:106.04円(24.1%)
地方たばこ税:122.44円(24.1%)
たばこ特別税:16.40円(3.7%)
消費税:32.59円(7.4%)
なんとタバコの価格における63.1%が税金と言うわけです。
そのためタバコを吸う人が増えれば増えるほど税収が増えて国にメリットが生じます。実際、平成28年度のたばこ税は国と地方を合わせて2兆円を越しています。その税金の使いみちは明らかにされていませんが、たばこ税によって作られた公共機関もあることを考えると、喫煙者も税収に貢献していて、一概に悪いとも言えないのではないでしょうか?
では、なぜ現在のような嫌煙の風潮が作られたのでしょうか?
健康ブームによって?それもあるでしょう。しかし、何が最も利益を被っているかを考えてみればよくわかります。禁煙をする際に人々が取る行動といえば、口が寂しいからアメを舐めるとか、ガムを噛むとか…気合で我慢する人もいるでしょう。しかし、現在最もポピュラーなのは禁煙外来です。禁煙外来に行くと、簡単な問診を受けたあと薬をもらって帰ります。その薬はバレニクリン(商品名:チャンピックス®)と言います。悪名高きファイザーが作っている薬品です。
ファイザーといえば、ノルバスク®やカルデナリン®などの高血圧の薬やコレステロールの薬であるリピトール®や、バイアグラ®などが有名です。ファイザーの売上は世界トップで5兆円にも登ります。そのうち日本では10分の1である5000億円を売り上げています。しかし、それらの主力商品は、すでにパテントが切れているため、ジェネリックに置き換わってしまい利益になりません。そこで、利益を維持するためには、代わりとなる薬を次々と開発して売らなければなりません。
金にならない病気に見切りをつけて、新しい風潮を起こすことで新たな利益を得ることができる。それがコレステロール悪者説と同様に、今まで製薬会社がとってきた方法であり、禁煙補助薬に課せられた使命なのです。
もちろん僕も禁煙することには大賛成ですし、嗜好品としてのたばこもよく理解しています。しかし、自分の意志に反したことをすることは、とてもバカらしいことだと思っているので禁煙外来へわざわざ行く人の気が知れません。薬にまで頼ってタバコを辞めたいと思う前に、なぜやめる必要があるのか、本当に辞めたいと思っているのか、よ~く考えてみると良いと思います。自分の意志が不安定だから決意が揺らぐだけの問題なんですよね。何もタバコが悪いんじゃなくて、タバコを好んだり嫌ったりと、人間が勝手にやってるだけで。実際、食品添加物や農薬の方がよっぽど悪いものなんですけど、、、何せブームには敵いませんね〜♫