悪い砂糖
この世で最も人間を殺している動物を皆さんご存知でしょうか?ダントツで蚊だと言われています。それでは、最も人間に病気を発生させている食品は何でしょうか?それは糖質です。口腔内も身体の一部なので、糖質を過剰に摂取すれば免疫が低下して様々な病気になります。砂糖は虫歯の直接の原因にもなります。
オーラルクリニック宮崎台ではカリオロジー(う蝕学)に力を入れています。その根本となるのがプラークを増やし酸を産生させる原因である砂糖を止めること、『断糖』です。様々な書籍やインターネットの情報で、断糖は身体にとってメリットも多いと紹介されています。世間では低炭水化物ダイエットや糖質制限が流行し、ライザップも驚くべき収益を上げていますが、僕は、それでも糖分をやめられない人たちに理解を求め続けています。しかし、やめる気のない人にいくら説明したところで心には届きません。虚しさに押し潰されそうになることもしばしばあります。それでも言い続けることで、少しでも共感していただける、真の健康を求める人たちの力になりたいと考えています。
砂糖が身体に与える害には個人差があります。実際どのくらいまでならOKとか、何回までならOKなんていう基準は世界中のどこにもありません。つまりダメなものはダメ。しかし、僕は友人との付き合いや頂き物などで食べなければならない場合は、少量を全力で味わい、少しの罪悪感を持つようにしています。自分でやるのは簡単ですが患者さんの心を動かすとなると困難を伴います。そして、いろいろ試行錯誤した結果、断糖するためには、砂糖を嫌いになるのが一番。ですので、一人でも多くの人に砂糖嫌いになって頂きたいと切に願っています。
『予防』の本当の意味をよく考えてみてください。『悪い状態に陥る前に防ぐこと』という意味ですが本気で望む人はどのくらいいるのでしょうか?ほとんどいません。ほとんどの患者様は、昔の治療のやり直しであったり、今ある症状の緩和を求めてやってきます。救急的な対応や対症療法は西洋医学の十八番なので症状を和らげて生活の質を向上させることはできますが、対症療法を一生繰り返していきたい人ばかりではないはずです。もしも一時的な治療だけを希望されるのであれば、世の中にコンビニよりも溢れかえっている一般的な歯科医院に行くべきです。予防を本気で考えるのならば、悪化させる原因を徹底的に除去することが最も大切です。砂糖とうまく付き合おうなどと考える必要はないのです。
『何年間もそういう生活を送っているけど何も問題ないから』とか、『甘いものだけはどうしてもやめられないから』などと、全く聞く耳すら持たない方も多くいらっしゃいます。では、その人たちの口の中はどうなっているでしょうか?歯を失っていたり、被せ物だらけではないでしょうか?身体の状態はどうでしょうか?血糖値は?そして何年かするとやり直しや再治療のために通院を始めることでしょう。それが歯科の現状なのです。どんなにブラッシングを徹底しても100%磨ききることはできません。どんなにうがいしても口腔内から常在菌がいなくなることはありません。適合の悪い被せ物などもってのほかですし、歯並びの不正もプラークが溜まる原因です。
当院では、予防歯科をベースに総合的な治療計画を提案しています。今までになかったような歯科医院を作りたいと考えています。カリエスリスクテストや血液検査も行っていますので、より健康になることに興味のある方はぜひ足を運んでみてください!