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根腐れ

花が枯れた場合、花の栄養剤を与えて回復させようとします。これは西洋医学的な発想で花の栄養が足りてなくて病気だと判断するからです。しかし、ある程度知識のある人は「根腐れ」を疑います。これは、東洋医学が症状と病巣が離れている医学であることと似ています。

そもそも、昔の中国の周の時代では医者は「食医」「内科医」「外科医」「獣医」と区別されていました。病気を食事で治すのが「食医」で、漢方で治すのが「内科医」でした。これらは病気を症状と病巣が異なるものととらえて治療しています。一方、「外科医」や民間療法といったものでは、外傷などの症状と病巣が同じものを治療していました。

今ではオーソモレキュラーなど食事や栄養について考える学問もかなり浸透してきました。しかし本気で食事を指導できる医師はごくわずかであり、ほとんどの医師は栄養に関する知識をほぼ持っていません。内科医においては食事どころではなく、薬で数値をコントロールすることに余念がありません。

 

これからの医療においては、その両方の考え方が必要です。従来の歯科医療は虫歯があるから削って埋めたり、過去の治療をやり直すことを繰り返して成り立ってきました。実際に治療を繰り返すかどうかは歯科医の技術レベルにも左右されます。そのため、海外のように専門医で連携を取れるようなシステムも必要ですが、残念ながら日本にはほとんど存在しません。ですから、オールマイティーに高いレベルで治療できる歯科医が必要となるのですが、トータル的に高いレベルで治療できる歯科医もごくわずかだと思います。それだけ一般臨床での歯科医療レベルは低いのが現状です。原因は保険診療であることははっきりしていますが。

そのような背景もあり、多くの人は虫歯や歯周病になるのは当たり前だと思っています。しかし、症状があるから「治療」するのは東洋医学における「外科医」の仕事であり、「予防」することは「食医」「内科医」の仕事に当たります。そう考えると、歯ブラシやフッ素で予防しようと考えるのは本来の「予防」ではないわけです。

私の考える最良の医師とは「根腐れ」の原因を全身や内面から考える事ができ、高レベルでの治療を行える人間です。つまり、歯科医として治療だけでなく全身を診るホリスティック医療のプロフェッショナルでなければなりません。

ですから、一般歯科のみならず矯正や口腔外科のハイレベルな技術を身につけていることはもちろんですが、オーソモレキュラー、キネシオロジーなど様々な分野を包括的に理解し統合していくことになるのです。またメタトロンという機器を応用するとそれらをより統合しやすくなるためとても役に立っています。

これから「根腐れ」を診ていくことのできる医師や歯科医師が増え、多くの人の病気や症状に対する考えに変化が起きていくと、医療界だけでなく世界が変わっていくと確信しています。そうなることを願ってブログを再開します♪

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