歯科恐怖症の方々へ
私達は当院に来られる歯科恐怖症の患者様を本当に尊敬しています。
人は誰でも苦手なことから逃げたくなったり、遠ざけたりするものです。
しかし、勇気を振り絞って予約を取られるのですからそれだけでも自分を変えたいという気持ちが素晴らしいと思います。
歯科恐怖症と言っても様々な理由があり十人十色です。
削る時の機械の音、薬品の匂い、医師の威圧的な態度、術中の痛み、何をされているかわからない不安、金銭的問題、他にもたくさんあると思います。
しかし、口腔内の問題は生活の質に大きく影響します。
ほとんどの方は歯の痛みを生じたり、歯並びに対するコンプレックスや虫歯で歯が黒くなるような審美的問題、歯が抜けたり崩壊して噛めないなどの機能的問題を抱えていらっしゃいます。
私たちはそれらを治療することができますが、どこまで望まれるかは患者様次第です。
歯科恐怖症の方の中には静脈に麻酔を入れながら、眠っている間に治療を終えないといけない方もいらっしゃいますし、インプラントや親知らずの抜歯のような外科処置は静脈内鎮静でないと行えない方もいらっしゃいます。
しかし、虫歯治療や歯周病治療ではそこまで必要がないことがほとんどです。
私たちは、我慢できないような激しい痛みがある場合しかすぐには治療を致しません。
まず、「なぜ歯科に対して恐怖心があるのか」、「どのようなことに不安があるのか」そこが明確にならないといけません。
それらについてしっかりお話を伺い、我々の気持ちを伝え、信頼関係を気づくことが最初に行うことです。
それができるまで何回も足を運んで頂くこともあります。
そして信頼していただけるようになって初めて患者様自身がどうなりたいか、どのようなお口で今後の人生を歩まれたいかをお聞きしながら丁寧に治療方法を相談させて頂きます。
しっかりと目標を定めることでゴールに向けて一緒に歩んでいけるようになります。
…とは言っても、いざ治療となると恐怖心で全身がこわばってしまう方が多いのも確かです。
体がこわばってる状態では自律神経の交感神経が非常に優位になっています。
交感神経は怖いものから逃げる時や、争おうとする時に優位になります。
その反対にリラックスしている時は副交感神経が優位になります。
交感神経は心理的なストレス以外に浅い口呼吸や血糖値の乱高下、ホルモンの分泌異常などでも優位になることがわかっています。
そのため、重度の歯科恐怖症の方には必要に応じて人間ドックの血液データを持ってきて頂いたり、当院で採血させて頂き、分子栄養学に基づいて食事栄養指導やサプリメンテーションを行い自律神経を安定させやすくすることもあります。
リラックスした状態で治療を受けて頂くことは、精度の向上や治療時間の短縮といった治療側にとっても大きなメリットとなります。
他にもカウンセリングで、特定の概念に執着していることやご自身の中だけで生じているジャッジメントなどを客観的に観て頂くこともあります。
歯科恐怖症の方を受け入れる側として、常に自分自身と向き合い心を豊かに保ち続けるための鍛錬を怠ることなく日々を過ごしています。
患者様の苦しみを理解し、冷静な判断と明確な目標設定により、より良い治療を安心して受けて頂けますよう私たちは歯科恐怖症の患者様を全力でサポートさせて頂きます。
